駐在女子はじめました in シドニー

Sex and the Sydneyってタイトルにしようかと思ったけど、やめました。笑

アンザックデーの学び

今日はオーストラリアは祝日。

ANZAC (Australian and New Zealand Army Corp) Day =アンザックデーです。


一応知っておいた方がいいと思い、
友達にきいたり、調べたりしたのですが
第一次世界大戦でトルコに侵入した際に
戦没者が多くでた日であることから、
戦没者追悼記念日として各地で
セレモニーが行われるそうです。


戦時は夜明けから戦いがはじまったため
夜明けにDawn Serviceというものがあり、
その後9時からアンザックパレードがあります。


日本は、世界大戦では敵国だったので、
むかしはこの日に日本人が街を歩いていると、
卵を投げられるなどあったそうです。
(今はないよとみんなに言われました)


そんなこんなで悩んだのですが、
アンザックパレードを見に行ってきました。


(ちょっと意味合いは違いますが…)
日本でたとえるなら終戦記念日に、
わざわざ当時敵国だった外国の人が
靖国神社に参拝にくるようなかんじなので…
どう考えても気まずいことは承知の上ですが、
やっぱりこの国に住むなら見ておきたい。
という思いが勝ってしまいました。


行ってみたら、まずパレードが
想像していた10倍くらいの規模!
アーミーの方からはじまり、鼓笛隊、
各地のコミュニティの方々(おそらく)
あいだで戦没者の写真をもったご家族や、
戦争経験者の方が歩いているとみんな拍手。
涙ながらに見ているおばあちゃんも。


おそらくシドニーだけでも数千人以上が
パレードに参加しているんじゃないかと思います。(沿道も入れたらもっと)


わたしはシティの北の方に住んでいるので、
近くにあるスタート地点にいってみたのですが
そこにいるのはほぼ100%オーストラリア人。

アジア系の方は何人かいるものの、
どこにも日本人はみあたらない。
敵国なので当たり前なのですが…


行ってみてかんじたのは、
日本とは戦争の捉えかたが全然違うこと。
日本は「戦争はよくないもの」というのが

ベースにあり、戦争を経験された方も、

決して繰り返してはいけない歴史として
語ってらっしゃるイメージがあります。


こっちでは、もちろん学校などで
どう教わるのかはわからないのですが、
戦没者も、戦争を経験した方もみな英雄で、
祖国のために戦ったことを心から讃えよう!
という雰囲気が強いようにおもいました。
(※日本が讃えないというわけではないです)


ついつい理系なので、
世界どころか日本の歴史すら
ちゃんと勉強せずに生きてしまったことを
こういう瞬間に申し訳ないと思うのですが…


海外に住むということは、
その国の人たちの考え方や歴史や、
メンタリティをすこしでも理解した方がいいし
広告という表現をつくるうえでも、
知っておいた方がいいとあらためて感じました。


最後に、昨日うっかり “Have a good holiday”
といってしまったことを反省するとともに
(相手は北欧やアジア出身の子なので
気にしてないと思いつつ…)


やはり日本人がパレードを見ていることを
不愉快に感じた方もいるかもしれないので、
あまり興味のない人は行かないほうがよいかなと思いました。

 

 

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